いちごの恋~恋した相手は先生~
新羅は、中学2年の時に3年の彼氏ができた。
学年でも目立ってて、ちょっと遊び人風だった彼氏。
新羅は、恋をすると
タイムが縮まるタイプだった。
だから、顧問の先生も彼氏ができたことを怒ったりしなかった。
新羅は、一途で… でも、とても大胆だった。
彼氏に会うために3年の教室まで来たこともあった。
目立ってる彼氏を持つと、大変なんだぁって私は後輩の恋愛を見て教わった。
私は、新羅のように無邪気な恋愛ができなかった。
好きなキモチを言えないまま、何もできずにいた。
そんなこんなで、中学時代は誰とも付き合ったことがなかった。
新羅の恋の相談に乗っているうちに、
自分も一緒になってときめいていた。
新羅が嬉しそうにしていると私まで嬉しくなる。
新羅がやきもちを焼けば、私も焼く。
新羅の彼氏を監視しちゃう自分がいた。
だって、新羅は2年だから、3年の行事は、参加できない。
もちろん修学旅行も…
変な使命感で、新羅の彼氏を目で追うようになった。
その人が他の女子と仲良くしているのを見ると
許せなくなった。