いちごの恋~恋した相手は先生~
「優先輩、私と新垣先生ってどう見えますか?」
突然、新羅に声をかけられた。
『新垣先生』という響きに胸が高鳴る。
「どうって…結構仲いいんじゃない?」
なんて答える私。
本当は、
自分が一番仲のいい生徒でいたいって願ってる。
部活のおかげで、みんなに羨ましがられるくらいに
先生との接点が多い私は、
部活の中でも、やっぱり一番近い存在でいたかった。
みんなをまとめる役目である私を
新垣先生がほっとくわけがない。
休んだ生徒や
やる気のない生徒がいると
私に声をかけるのは当たり前で…
それは、
新垣先生が私を特別な生徒だと思ってるわけでもなく
気に入ってるわけでもなく、
先生は『教師』として、
素敵な先生だから…
でもそんな人だから私は新垣先生に恋をしたんだ。
ここまで
好きだと思える恋は初めてかもしれない。
こんなに
あきらめきれない恋も
初めてだ。