いちごの恋~恋した相手は先生~
思い返せば
ずっと好きだったのかも知れない。
高校一年で陸上部の体験入部に行った日。
白いジャージを着た新垣先生が笑顔で迎えてくれた。
こんな素敵な先生がいるんだ…って一緒にいた友達と騒いでたっけ。
あれから1年。
私は高校2年生になり、部活でもみんなをまとめるような立場にいる。
この一年、厳しい練習に耐えることができたのは
やっぱり新垣先生のおかげなんだ。
きっと
どこかで感じてた。
でも、気付かないようにしてた『恋心』
新垣先生は大人で
教師で
私に優しくするのも仕事だから当たり前で…
だから、自分の気持ち気付かないふりしてた。
ばか。
一期一会を『いちご』と聞き間違えるなんて…
ひとつしかないいちごを私にくれたのは
どうしてですか?
もし、私じゃなくても
先生はいちごをあげたの?