いちごの恋~恋した相手は先生~
その話を聞いているうちに、私も涙が溢れた。
だって…
菜美の気持ちもものすごく大きくて
私と似ていたから。
「実は私も好きだったんだ、先生のこと」
なぜか素直に言えた。
菜美は、驚いたと同時にとても嬉しそうな顔をした。
「な~んだ。ライバルだったんだ。私達、見る目あるね!」
菜美はそう言って、握手をしてくれた。
こんなに簡単なことなんだ。
自分に嘘をつかないって。
本当のことを話すってこんなにも気持ちの良いことだったんだ。
こんな風に
新羅に言えたなら…
私、もっと
自分が好きになれるのに。