いちごの恋~恋した相手は先生~
真っ白な階段を下りると、住宅が立ち並ぶ。
確か、この家には大きな犬がいたっけな…
ピンク色の屋根が印象的な一軒の家の庭を覗き込んだ。
ワンワンワン!!!
これが犬の鳴き声だっていうようなわかりやすい鳴き方。
私はその声に背を押されるようにして
走り出した。
大好きなあの場所へ。
大好きな人のいるあの場所…
大好きな学校へ。
私の居場所。
一番私が私らしくいられる場所。
走りながら、自分が映画の主人公になったような気がした。
目に映る全てのものがキラキラと輝いて
新鮮に映る。
大丈夫。
私、強くなる…