いちごの恋~恋した相手は先生~
迷うことなく
私の胸は物凄い音を立てた。
土の匂いのする下足室から見えた新垣先生は
主演女優の恋の相手。
キラキラと輝いて私の目に映る。
…やっぱり好き。
…やっぱり大好き。
心の中で何度も呟いた。
自分の心臓の音で
先生がこっちを見るんじゃないかと思うくらいだった。
このところ、様子がおかしかった私を心配してくれていた新羅に
ちゃんと話そう。
そして、謝ろう。
弱虫で
ずるい私を
全部 見せよう。
裸の私を見ても
まだ私を好きだと言ってくれる人が
この世にいるのか…
不安はあるけど
このままじゃ
前に進めないから…