いちごの恋~恋した相手は先生~
第7章【通う心】
目覚めは最悪で、目覚まし時計を無意識に何度も消していた。
夢には、新羅と新垣先生が出てきたような気がする。
あたたかいふとんの中で、気合を入れた。
ぶつかる勇気をもう一度。
私は、ふとんの中で大きく深呼吸をし、勢い良く飛び起きた。
引退まであと1か月。
気持ちよく引退する為にも、部内の雰囲気を壊したままではいられない。
推薦での進学が決まっていた為、私はクラスの他のみんなより長く部活を続けることができた。
でも、あと1か月で…
私は新垣先生の陸上部からさよなら。
そして、新羅ともさよなら。
そんなの絶対にいや。