いちごの恋~恋した相手は先生~
涙ぐむ私に新垣先生は言う。
「昼休みに飲んだお茶に付いてたからぁ」
照れながら先生は、天井を見上げた。
新羅がケータイを取り出して、私の目の前でストラップを揺らした。
「先輩~!おそろですね!!じゃあ、今日は優先輩とデートしてきます!!」
新羅が私の腕に絡まって、笑顔を向けた。
懐かしい。
この腕が好きだ。
この笑顔が好きだ。
私たちを見守るこの笑顔も好きだ。
期間限定でもいい。
私たちがこの高校の生徒である間だけでいいから、
新垣先生の優しい腕に
優しい瞳に
温かい心に…
包まれていたい。