あなたに出会えてよかったよ・・・
「・・・嘘だろ」
「(ギクッ)・・な・なんで?」
「俺・・最近一時ぐらいに絶対お前見るんだけど」
「・・・人違いじゃない?」
「・・自分の妹間違えるかよ」
「・・ハァ・・分かったよ・・言えばいいんでしょ言えば」
「そうそう・・最初から素直になれよ」
「ほんとに最近だけだったんだよ?先月は12時には帰ってたし。
今月はね・・・バイトが長引いちゃって」
「・・バイト?聞いてないぞ?」
「だって言ってないし」
「何でいわねんだよ!!!」
「・・・てかあたしメールしたよ?」
「は?・・マジ?」
「うん。マジ。
あ、バイトって言っても水商売じゃないからね。
普通に友達の仕事手伝ってるだけだから」
「・・そうか」
「うん。じゃあたしもう寝るから。
ごみ捨てといてね。じゃ」
「おやすみー遊ちゃん」
「お休み・・竜箕(りゅうみ)」
竜箕って言うのはお兄ちゃんのチームの副総長。
あ、お兄ちゃんの名前は駕龍(がりゅう)。
チームの名前は駕箕(がみ)。
あたしは深く追求されないようにそそくさと自分の部屋に行った。