完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>


カチャカチャと動き始める久遠さん。


「で、どうしたの?」


向かいの椅子に座りながら話を聞こうとしてくれる愛子さん。


周りを見渡せば、今日は少ない方で人はぽつりぽつりと座っていて話をしていたり読書をしていた。


一応店員なのに、仕事をしないであたしの話を聞いてもらっても良いのかな?

「……次の契約を取るためのプレゼンテーションの担当を任されたんです」


バックから資料を取り出す。


「どことの?」

「リゾートホテルの……」


もう完成はしているけど、オープンはもう少し先のリゾートホテル。


今日貰ったその紹介パンフレットを見せれば、愛子さんの目が輝く。

「これっ!この前テレビで特集あってたヤツじゃない!隣の県の海沿いに出来るって言うリゾートホテル」



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