完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
第四章

情けなさ




会議室から出ていく人込みに紛れてあたしも会議室を後にする。


……放心状態。



クライアントであるこのリゾートホテルの責任者の方からあたし達が言われたのは。


「申し訳ありませんが、また機会があった時に……」

だった。


ROSEの商品が選ばれた。



はぁ……と溜め息を吐く。


「……小村」


振り向くと複雑な表情の関谷さん。


「すみませんでした」





< 102 / 148 >

この作品をシェア

pagetop