完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
第四章
情けなさ
会議室から出ていく人込みに紛れてあたしも会議室を後にする。
……放心状態。
クライアントであるこのリゾートホテルの責任者の方からあたし達が言われたのは。
「申し訳ありませんが、また機会があった時に……」
だった。
ROSEの商品が選ばれた。
はぁ……と溜め息を吐く。
「……小村」
振り向くと複雑な表情の関谷さん。
「すみませんでした」