完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>



1杯は、ビールジョッキより少し小さめだけど、あたしにとっては十分な大きさ。

……もうヤケだ!!


「も1杯下さい」


あれから何時間経っただろうか。



ちびちびと少しずつ飲むスローペース。


これで、4杯目。



あまり飲むことがないからか、もう眠気が襲ってきて、辛い。


ま、いっか。


少し寝させてもらってから帰っても。


どうせ明日は休みなんだし。



テーブルの上に腕で枕を作り、体を倒す。


止まることも知らない涙はまだポロポロ流れてきて目元はヒリヒリする。

店員さんは、心配そうな表情をしてあたしを見るものの、何も言ってこない。



トントン、と人差し指でグラスを叩く。



あー……本当に眠い。





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