完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
取り敢えず起き上がって、ベッドを整えてみた。
そして、スカートの皺を少しでも直そうと伸ばしてみる。
そんな事をしていると。
「あ、起きました?」
ドアがいきなり開いて、あたしは反射的にそっちへ顔を上げる。
てっきり関谷さんだと思っていたあたしは、ドアの向こうから覗かれた顔を見た瞬間、目を見開いた。
「三浦さん……?」
え、な、なんで?
なんで三浦さんがここに!?
三浦さんはドアノブを持ったままこっちを向いて「はい」と答えた。
はい、じゃないですよっ!?
なんで?
「な、なんで三浦さんがここにいるんですかっ?」
「ん?ここ、俺の家ですけど」