完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
「……関谷さんは?」
「……関谷さんは知りませんよ。プレゼンで見かけたきりですが」
……意味が分からないのですが。
「だってっ、バーで飲んでたら関谷さんが来て……で」
「で?」
「気付いたら……ここ?」
首を傾げながら言ってみるとプッと吹き出した三浦さん。
ああ、なるほどね、と訳の分からない事を口にしだした。
「こっちに来て下さい」
訳がわからないあたしに、三浦さんは微笑むとドアを大きく開けてあたしに背を向けて向こうに行ってしまった。
……あたしは、そのまま三浦さんに付いて部屋を出る。