完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
「呼びますっ!絶対……」
「なら、何も出来ないなんて事無いですよ。失敗しても、次が大事なんです」
目を細めて微笑んだ三浦さんを見て、あたしの悪い部分が消えていくような気がした。
「それと……昨日椿ちゃんが言ってたのですが……」
パタンとノートを閉じて、バックの中にしまっていると、三浦さんが口を開く。
昨日の記憶が無いあたしは、何を言われるのかと不安になりながらも首を傾げる。
「椿ちゃんは、ROSEの商品持ってないって言ってましたよね?」
「……?はい」
ROSEの商品は持っていないし、買った事も無いのに、姑さんに言われたんだよね。
「実は、椿ちゃん。持ってますよ、ROSEの商品」