完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
心臓がドキドキしているのが分かる。
あたしも、言わなきゃ。
「あたしも、このままさよならするのは嫌です」
あたしが思っていた事を、三浦さんも思ってくれていたなんて。
それがすごく嬉しい。
「……俺と、付き合って貰えますか?」
耳元に届いた甘い声に、あたしは何度も頷いた。
「良かった。俺、椿ちゃんは関谷さんが好きなのかと思ってました」
嬉しさで、しばらく余韻に浸っていた時。
ふっと腕の力が抜けたと思ったら少し離れた距離。
へ……関谷さん?
な、なんでそこで関谷さんが?