完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
第二章

百貨店


30分位車を走らせてやってきた百貨店。


1日中見て回っても足りないんじゃないかと思うほど大きく、沢山の専門店が入店してる。

あたし達は迷わず化粧品売場へ。



真っ白の床と天井、そして各ブースに後ろから光を当てられキラキラ輝いて見えるコスメがずらっと並んでいる。



「……妹さんってどのブランドがお好きなんですか?」


あたしはキョロキョロと目を細めながら辺りを見回している三浦さんを見て聞く。



んー?と考えるように眉間に皺を寄せた後、



「分からないので、椿ちゃんの会社の物でお願いします」



そう言うとニッコリ笑ってあたしの会社のブースを探しだす。


……良いのかな?あたしの所ので。



「いらっしゃいませ」

あたしの会社の売場へと行くと、カウンターに立っていた店員さんが笑顔で挨拶してくれる。


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