完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
そう言いながら料理を口に運ぶ三浦さん。
その姿も綺麗。
「いえ、今はROSEの店に入れない……と言うか入るつもり無いんです」
食事か、会話かどっちかにしか集中出来ないあたしは箸を止める。
食べながら話したら、あたしは絶対に箸で掴んだ料理を落としてしまいそうな気がして。
「どうして?」
「今は……ROSEは敵なんで」
契約を取るための敵。
その敵の上を行かないと契約を取ることは出来ない。
「そっか……商売敵ですよね。さっきも敵だって見てたんですか?」
納得したような表情を見せる三浦さん。