完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
「いえ、さっきは……すごいなって思って見てたんです」
「凄い?」
「はい。見てるだけでお客さんがニコニコしてて。販売してる商品を使ってなくても見るだけで笑顔になれる商品を作っていてすごいなって」
お客さんも沢山入っていて。
あたしの会社の所では、笑顔のお客さんを見かける事は無かったから。
人気の力を見せつけられたなーと思った。
「……敵を褒めて良いの?」
首を傾げると可笑しそうに笑う三浦さん。
可笑しいかな?
「敵ですけど、あたしの会社に無い良さがあってそこはすごいなって尊敬します」
それと同時にプレゼンの自信が無くなるんだけどね……。