完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>

お互い1ヶ月後に商品を紹介して、良かった方を採用する、と。


何かとRoseと競う事があるこの会社。


せっかくの仕事、会社の売り上げにもかなり影響するからここは絶対契約を取りたい……けど。



この大事な場面をどうして私に任せるの……。


「取られないように魅力的なプレゼンをするのが小村の仕事だろー?ほら、立て」


腕を掴まれてふわっと自然に浮き上がる体。


「あと一回お互いの会社とクライアントで打ち合わせがあるから。こっちは商品出来てる訳だし、後は向こうの出方を考えて行くだけ」


鞄を持って会議室の出入口へと向かう関谷さんの後を付いていく。


「荷が重すぎる……」


本当に。


もっとあたしよりも出来る人がいる中、どうしてあたしが……。

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