完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
「どうしてあたしと化粧品、選びに行ったんですか」
わざわざあたしと一緒に行かなくても、三浦さんは自分の会社のオススメ商品をあげれば良かったはず。
どうしてわざわざあたしと……?
「ライバル会社のオススメ商品、売れ行きを見たいなと思いまして。さすがに男一人で入る訳にはいかないでしょう?」
「っつ!それなら、同じ会社の女性の方と!」
「どうせなら、詳しい説明も聞きたかったので」
つまり、良いように利用されていたと言う事?
三浦さんの隣の席でプレゼンで発表する事を考えていたから、下手したら三浦さんに見られている訳で。
それを元に対抗策を作ってきたから明らかにあたし達が振りで。
馬鹿だよね、あたし。