完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>



カチャカチャと音を立てながら姿を現した久遠さん。


「すみません」



あたしは、周りの人に心配かけてばかりだな。


関谷さんに、愛子さんに、久遠さん。



「仕事で忙しかったなら良いよ、明日プレゼンなんでしょ?」



「はい。その後すぐにクライアントがどちらの商品を使うか決めて契約になるので……」


「明日が勝負だね」



ハイ、と頷く。


明日、決まるんだ。


「ちょっと緊張しちゃって、2人の顔見てラテ飲んで落ち着こうと思って」


「はい、どうぞ」



まだ頼んでいないのに出てきた抹茶ラテ。





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