完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>
「……え?」
カップを置いて、愛子さんの方を見る。
「毎日ではないけれど、椿ちゃんが来なくなった間に2、3回来てね?『最近来てますか』って」
やっぱり三浦さんは、このカフェに来てたんだ。
行かなくて正解だった。
「それで、パッタリだって答えたら『俺が来づらくしたのかもしれません、すみません』って。……何かあったの?」
不審がる愛子さんにあたしは首を左右に振る。
「何も無いですよ」
「でも、心配してるって感じだったよ?」