完━あなたは、敵━<先生との恋・スピンオフ作品>


「……え?」


カップを置いて、愛子さんの方を見る。


「毎日ではないけれど、椿ちゃんが来なくなった間に2、3回来てね?『最近来てますか』って」



やっぱり三浦さんは、このカフェに来てたんだ。


行かなくて正解だった。



「それで、パッタリだって答えたら『俺が来づらくしたのかもしれません、すみません』って。……何かあったの?」


不審がる愛子さんにあたしは首を左右に振る。

「何も無いですよ」



「でも、心配してるって感じだったよ?」




< 92 / 148 >

この作品をシェア

pagetop