殺人ゲーム

事の始まり

『はぁ?!何それ意味ゎかんなぃし!!』


角川綾芽,高1。
午前7時,ただ今彼氏とヶンヵ中。
『マジ悪ぃとは思ってるけどさあ…もう疲れたんだょ。だから別れょ』
口ではそう言っても全く悪びれる様子のない彼氏の態度に,あたしはキレた。
『あっそ!ゎかった!もうぃぃょァンタなんか。さっさと消えちゃってょ。てか死ね!』
『「死ね」はないだろ?綾芽チャンはヒドぃなあ』
『何それ?ヒドぃのはどっち??ホンットゥザぃから。死んで!』
『まぁ,そ-ゅ-ことで。じゃぁね〜』

そう言って去る彼の背中を見ながら,あたしはちょっと泣いた。
好きだったのに。
ホントに好きだったのに…。
裏切られた気持ちだけでいっぱいだった。
だって知らなかったから。
もっともっと大変なことになるなんて……
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