殺人ゲーム
…大好きな絵莉。
『絵莉!!』
『絵莉ちゃん!!』
絵莉は笑ってぃた。
『ぃぃの,これで彰んとこ行ける…。綾芽,千由,ぁたしの分まで頑張って必ず生き残って!……早く,逃げてっ』
『そんな,できなぃょ!』
『ぅっ…,ぃぃから早くっ,行って…っ!』
苦しそうに言う絵莉。
『絵莉…でもっ』
ぁたしが躊躇ってぃると,急に千由がぁたしの手を掴んで走り出した。
『ちょっ…千由?!絵莉がっ』
『ぃぃから早くっ』
ぁたし達は走った。
走った。
絵莉の最期さぇ,見ることができなぃまま。

『【24人目が失格となりました。残り76名です】』
ZOFからの報告が入ったのは,それから5分も経ってなかったと思う。
『絵莉,死んじゃったんだ…。ぁのときぁたしが刺されてたら,絵莉は,絵莉はっ…』
ぁたしは涙が止まらなかった。
『絵莉ちゃんは,綾芽ちゃんを助けたかったんだょ…。こうなってしまった以上,絵莉ちゃんの分まで頑張るしかなぃょ。それとも絵莉ちゃんに助けられた命,無駄にする気?』
千由の言う通り,なのかな。
ごめん,絵莉。
ホントにごめんなさい。
ぁたしにはそこまでして守る価値なんてなぃのに。
絵莉は死んだんだね…。
ぁたしが死ねばょかったのに。
何で絵莉なの?
あの男が憎いょ…。
ぁたしはそのまま泣き続けた。
千由も,それ以上は何も言わなかった。
< 21 / 32 >

この作品をシェア

pagetop