殺人ゲーム

あたしの涙が落ち着くのには,だいぶ時間がかかった。
泣き止むと,千由の表情が少しだけほころんだ気がした。
『綾芽ちゃん…?』
『ごめんね。ぁたし,頑張るから』
『ところで…残り人数だけど,ぁと５１人だって』
『ぇっ…?ぁと半分?』
ぁたしが泣いている間に,そんなに犠牲がでたってことなの?
早過ぎるょ。

『【５０人目が失格となりました。残り５０名です。ちょぅどぁと半分になりましたので,今から休憩時間とします。皆さん体育館に集合してください】』
休憩時間?
そんなのも用意してぁるんだ…。
『綾芽ちゃん,行こう』
スタスタと歩き出す千由の後ろを,ぁたしはトボトボついていった。

体育館には続々と人が集まった。
これが,生き残ってるメンバー。
そのとき,１人の女の子と目がぁった。
『綾芽!』
その子は走ってくる。
『夢華っ!無事だったんだ…』
ぁたしも急いで駆け寄る。
夢華のもとに。
その後ろには竜志の姿もぁった。
『ょかった,ょかったょぉ…』
落ち着いたはずの涙腺が,再び緩んで涙が零れる。
それは夢華も同じだった。
『絵莉と彰は,無事かなあ?』
何も知らない夢華に,ぁたしは黙って首を横に振った。
『そんな…』
夢華は竜志の方を見る。
竜志も,[信じられなぃ]とぃぅょぅな顔をしてぃた。

『で,休憩って何なの?』
ぁたしは無理矢理話題を変える。
『さぁ…読んで字の如く?』
夢華,テキトー…

『綾芽ちゃん,ほら,ステージ』
ぃきなり千由に言われ,ビクッとしてステージを見ると,そこにはまたＺＯＦの姿が,くっきりと浮かんでいた。
ＺＯＦは口を開き,言った。