殺人ゲーム
『ぉめでとぅござぃます。ぁなたは生き残りました。ゲームクリアです』
楽しそうなZOF。

ぁたしはずっと聞きたかったことを聞いた。
『ねぇ,このゲーム…何か仕掛けがぁるんでしょ?じゃなきゃ,普通の高校生がいきなり殺人が出来るなんて,ぉかしぃょ』
『ぁあ,そのことですか。簡単な事ですょ。何人か,さくらを入れてぉぃたんです。最初に誰かを殺したのは,確実にこちらで故意に用意したプレイヤーです。そのさくらに感化され,一般プレイヤー,っまりぁなた方もその気になる。そぅぃぅ訳ですょ』
『じゃぁ,もぅ1っ…ぁなたの目的は何?』
『…復讐ですょ』
『ぇっ?』
『角川さん…僕の事,覚えてる?』
そぅぃってサングラスと帽子をとるZOF。
『は?何言って…』
ちょっと待って。
この顔,どっかで…
『…神田君?』
『久しぶりだね,角川さん』
神田君は,中学のときに同じクラスだった内気な子だ。
彼は…神田君は…
ぃじめを受けてぃた。
『ぃじめっこへの復讐だょ。友達だと思ってたャッにヒドぃ事をされる屈辱を,沢山の人に味わわせてゃりたかったんだ。わかる?本当は,僕が1人で沢山の人をぃじめるこのゲームょりも,沢山の人にぃじめられた僕1人の方が,ずっとずっと辛ぃんだょ…』

中学時代,神田君はぃっも1人だった。
ぃじめられて。
助けてくれる人もぃなくて。
ぁたしに,ZOFになった神田君を責める資格なんかない。
誰かが,中学時代に神田君を救ってぃれば,こんなことにはならなかった。
ZOFなんて人格は,生まれなかった。
でも,もぅ遅い。
遅いんだ…。
中学の頃の間違った行動で,
たくさんの人を失い,たくさんの人を傷付けた。
みんなはもう…
決して戻ってはこない。
それなのに,なんで…
ぁたしは生きてるんだろぅ。
悪いのは,ぁたしなのに。
『ごめんなさい…』
気がつくと,ぁたしは謝ってぃた。
複雑な表情の神田君に,ひたすら謝った。
いろんな人への想ぃで,涙が止まらなくなりながらも…
謝り続けた。
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