殺人ゲーム

そして遂に,９時。
異変いち早く気付ぃたのは咲だった。
『ステージに,何か写ってる‥』
『ホントだ』
正面のステージに,ぼんやりとした映像が映し出されていた。ょくみると,サングラスをかけ,帽子を深く被った男の映像だった。
『なんだぁ?』
竜志が言ったのと,音声がスタートしたのはほぼ同時だったと思う。
『殺人ゲームの会場へ,ょうこそ…』
男の口元がゅがむ。
『殺人ゲーム?何それ』
会場がざわめくのをなだめるょぅに,男は話しを進める。
『あなた達には,この殺人ゲームに強制的に参加して頂きます。ゲームの主役でぁり,またターゲットとぃぅ立場でもぁります』
『はっ,頭大丈夫かぁ?そんなワケ分かんないゲーム,オレは参加なんかしねぇからな』
そう叫んだのは彰だった。
男の顔が少し引きつっているのが見える。
『…強制の意味がわかっていますか?ここへ来た以上,不参加は認めません』男は少し苛立ちを見せた。
彰は黙り込む。

『‥で,何なの?その「殺人ゲーム」ってぃぅのは』
あたしたちょり先輩らしき人が落ち着いた口調で聞く。
男は待ってましたとばかりに言った。
『そうですね,ではまずルールを説明しましょう』