君に恋した。
そうだ、
日向がスキ―――――――。

確かに、無理なのかもしれない。
叶わないかもしれない。

でも、私は日向が好き!

片思いでも、日向が好き!

日向はどうおもってるのか知らない。
でも、これだけは分かる。

私は日向に、恋をしている。


好きだ。
答えが出た。
自分の本心!。
私が立ち上がったのと同時だった…

ピーンポーン!
インターホンが鳴った。
(誰かな?愛かな?)

自分の部屋の窓から、玄関の門を見た。
「えっ―――?なん…で?」
そこに居たのは…



「ひ…なた?」
私は、急いで階段を駆け下りた。
考えるより先に、体が動いていた。
(なんで?日向が、私の家に来てるの!?)
ガチャッ、と扉を開けるとやっぱりそこに居たのは、日向だった。
「ひ…日向、だよね?」
「おぅ…!美奈。」
熱のせいかほっぺは紅潮している。
体も少しだけフラフラしている。
「ちょ、日向!寝てなきゃ駄目だってば!」
「そんな…事より。美奈にあやまらなきゃって…」
フラついて、門に寄りかかった。
「日向、とりあえず中に入って!」
これ以上、フラついてる日向を立たせているわけにはいかない。とりあえず、家の中で座らせよう…。
「う…ん。」
ヨロヨロとフラつく日向を支えながら、リビングのソファーに座らせた。
「ごめん…、美奈。梶原に何かされなかった…か。」
「あ、私は大丈夫!それより、日向…。」
「・・・。」
日向は、またフラーッと倒れていった。
「もうっ、言わんこっちゃない!」
私の力じゃ、日向の家まで運べない…。
って、その前に!日向の家を知らないっ。

「しょうがないっ!」
私は、日向をソファーに寝かせた。
(日向がとりあえず、起きるまで、ココで看病するしかない。)

今日は、家族全員でどっかのツアーに出掛けてる。
私は、行かなかったけれども…。

じゃあ、お母さん達居ないから大丈夫!
私は、なれない手つきで看病した。
おかあさんの様に、上手くはいかないけれど…。

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