君に恋した。
「泣いて…ない…。」
下手な嘘をつく。
「嘘つくなって、泣いてるじゃん…。」
「違うもん…。ゴミ!ゴミ入った…の!」
日向は、困った顔をした。
正直、以外だった。
女の子の扱いには慣れてそうな日向が、涙くらいでこんな顔をするなんて。
「ん~…。あ、その。アレだな。
俺のせいだよな…。」
日向はそう言うと、屋上を出て行った。
(え?!ちょいちょい、ちょい待てー!!)
しんと静まり返った屋上。
その静寂の中に私が一人。
(うわ…。寂しい感じ…。)
「えぇい!こうなったらもうやけだ!」
私は、フェンスの方に向かった。
ガシャンと、フェンスにもたれる。
すぅっと大きく息を吸う。
「ひっなったっの
ばかやろーー!!」
言い終わって、ハァハァ息が切れた。
「あー!!スッキリした!」
いつの間にか、涙も止まっていた。
「プッ…。アハハ!」
後ろから、笑い声が聞こえて来た。
ふっと振り返る。
(マズイ!聞かれた!)
日向だったら、どうしよう!
そんな不安を胸に抱きつつ、後ろを見た。
「おもしろいじゃん。アンタ。」
「へ??」
メガネをかけた知的美少年―――。
誰だ!?
「あ、俺。安曇」
「ア…ヅミ?」
安曇(アヅミ)なんて名前の子は、この学年に居なかったはず?
「名前は??」
安曇は、ニコッと笑って名前を聞いてきた。
「みっ、美奈。川原 美奈。」
驚きすぎて、変なところで区切ってしまった。
「名前、カワイー。」
安曇は、ポンと頭に手を置いた。
大きくて暖かい手…。
日向の手もこんなのかな?
って―――。
また日向の事考えてる!
(あぁぁぁぁ…。)
私の頭がフル回転してる。
Chuっと、安曇の唇が頬に触れた。
「なっ!!」
顔が瞬く間に真っ赤になった。
心臓がドクドクと早くなる。
(なっ…なっ…、何これ!?)
「あ、コレ挨拶代わりな??
美ー奈ちゃん。」
安曇は、イタズラな笑みを浮かべた。
「う…、嘘でしょ…。」
顔のほてりが全く冷めない。
「まぁ、以後よろしく。
じゃあね。美奈ちゃん。」
安曇は、右手をポッケに突っ込んで、左手でバイバイした。
「安曇って・・・、誰!?」
下手な嘘をつく。
「嘘つくなって、泣いてるじゃん…。」
「違うもん…。ゴミ!ゴミ入った…の!」
日向は、困った顔をした。
正直、以外だった。
女の子の扱いには慣れてそうな日向が、涙くらいでこんな顔をするなんて。
「ん~…。あ、その。アレだな。
俺のせいだよな…。」
日向はそう言うと、屋上を出て行った。
(え?!ちょいちょい、ちょい待てー!!)
しんと静まり返った屋上。
その静寂の中に私が一人。
(うわ…。寂しい感じ…。)
「えぇい!こうなったらもうやけだ!」
私は、フェンスの方に向かった。
ガシャンと、フェンスにもたれる。
すぅっと大きく息を吸う。
「ひっなったっの
ばかやろーー!!」
言い終わって、ハァハァ息が切れた。
「あー!!スッキリした!」
いつの間にか、涙も止まっていた。
「プッ…。アハハ!」
後ろから、笑い声が聞こえて来た。
ふっと振り返る。
(マズイ!聞かれた!)
日向だったら、どうしよう!
そんな不安を胸に抱きつつ、後ろを見た。
「おもしろいじゃん。アンタ。」
「へ??」
メガネをかけた知的美少年―――。
誰だ!?
「あ、俺。安曇」
「ア…ヅミ?」
安曇(アヅミ)なんて名前の子は、この学年に居なかったはず?
「名前は??」
安曇は、ニコッと笑って名前を聞いてきた。
「みっ、美奈。川原 美奈。」
驚きすぎて、変なところで区切ってしまった。
「名前、カワイー。」
安曇は、ポンと頭に手を置いた。
大きくて暖かい手…。
日向の手もこんなのかな?
って―――。
また日向の事考えてる!
(あぁぁぁぁ…。)
私の頭がフル回転してる。
Chuっと、安曇の唇が頬に触れた。
「なっ!!」
顔が瞬く間に真っ赤になった。
心臓がドクドクと早くなる。
(なっ…なっ…、何これ!?)
「あ、コレ挨拶代わりな??
美ー奈ちゃん。」
安曇は、イタズラな笑みを浮かべた。
「う…、嘘でしょ…。」
顔のほてりが全く冷めない。
「まぁ、以後よろしく。
じゃあね。美奈ちゃん。」
安曇は、右手をポッケに突っ込んで、左手でバイバイした。
「安曇って・・・、誰!?」