君に恋した。
「ハイハイ。お二人さん。
 仲いいとこ悪いけど。
 集合かかってる。」

愛が、2組の列を指差した。

「ヤベ。」
「げっ…!」

私たちは、いそいで列へと飛び込んだ。

「ナイス!愛!」
「別に、いいってことよ!
 そ・れ・よ・り。
 佐野君。いいんじゃない?」




クラス発表のあとは3年生の学年会議で、愛とコショコショしゃべっていた。
「えー?
 いや。
 恋愛…とかでは、無いよ。
 多分ね♪」
「本当にぃ?」
「ホント、ホント」


私は、愛にピースして見せた。
(だって…恋愛関係とかじゃないし。
 出会ったばっかだし…)

でも。
おもしろいな。

氷野 日向…君。

友達になりたいなー。

私たちは、授業そっちのけで話こんでいた。

「愛。
 今日開いてる?」
「うーん…。樹と出掛けよッかなー…て思ってたけど、いいや!」
「じゃあさ、樹も一緒に近くのショッピングセンター行かない?」
「いいよー。
 じゃ、樹誘ってくる。」
「うん。あとで、お願い。」



「「きりーつ!」」


先生の号令が教室に響いた。

みんなが、バッと立ち上がる。

「わっ!?!?!?」

私たちも急いで立ち上がった。

「さようならー」

みんな礼をして、教室を出て行った。

「樹ー!!」
「ん?愛?」
「美菜いっしょにショッピングセンター行こうって言ってるんだけど、樹も一緒に行かない?」

「おー!!いいぜー。
 それじゃあ、3人??」
「んー。
そういう事になるね。」
樹は、少し悩んでパッとひらめいたように言った。
「じゃあさっ。」
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