君に恋した。
(え…?ん…?なんでだろう?)

「あずのお父さんの病院がこっちに移転したから?」

これくらいしか、思い浮かばないんだけど…。
あずは、横に首を振った。

「違う…。美奈ちゃんは、あの日の約束覚えてる?」

「約束…?何ソレ?あったっけ?」
約束…?
えっ、何?

昔あげてないものでもあった?
遊ぶ約束してたのにすっぽかしたことあったっけ?

頭、フル回転―――。

だけど、分からない。


困った顔をしているのを見かねて、あずが微笑んだ。
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