君に恋した。
「待って…。」

これが1番いい答えだと
その瞬間思い付いた。

「そんな大事な事…今すぐになんか…言えない…って。」


だ…、大事な事だもんね!?
一生を左右しちゃうような話…。

まさか、中3でプロポーズされるとか、考えて無かったし…。


「分かった、ゆっくり考えろ。」

そう言って、あずは頭をポンポンと叩いて、向こうがわのフェンスにもたれかかった。

「あの…。」
「ん、どうかした?」

どういう顔をしたらいいのかわからなくて
背中を向けたまま話しかけた。

「ありがとう。」
(今すぐ言え、とか言わないでくれて。)

「…それは。」

あずは、何か言おうとして少し間を開けた。
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