君に恋した。
「ったく…あーいう所可愛いんだよな…」

俺の初恋、そして現在の好きな子。

美菜…。

思い出してくれるか、正直心配だった。

だけど、今。
もう一度、俺の事を
「あず」と呼んでくれる。

それだけでいい。


だって、多分今。
美菜はあの顔からして、違う人が好きなんだろうな…。


だから、俺の恋が叶わなくていい。

美菜には、本当に好きな人と幸せになって欲しい…。


「でも、諦めらんねーよ…。」



俺と、美菜だけの夜の屋上は
恐ろしいほど静かだった。
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