君に恋した。
「…っ。」

恥ずかしい。
中3になって・・・
クリームついてるなんて…

「顔、真っ赤。」
「だって…」
「大丈夫。俺もやったことあるから!」

この人が?
「そのまま、気づかずに遊んでたんだぜ?
 笑えるだろー」
「ハハ。ホント?」
「ホント、ホント」

やっぱり、この人面白い。
 私に将来

<彼氏>

が出来るならこんな人がいいな…。

「お二人さん、ほーんと仲良いわね~。」
愛が、2人の真ん中から覗き込んだ。
「え~、ちっ、違うよ!」
「そうそう。俺等気が合うだけだし。
 な?美菜。」


「うん…。」
愛は、そうか~??という風にニヤッとした。
「ま、お二人さんはラブラブをお楽しみくださ~い。」
「あ…愛は?」

「あぁ?私?
 私、お姉ちゃんの所に赤ちゃんうまれたから、なんかプレゼントしようと思って。
 樹と見てくるね。」

「ん。分かった!」


愛は、樹と一緒に売り場へと、歩いていった。

「どうする? 
 氷野…君。」

「どーする…?
 このまま帰っていくのもなんだし…
 遊ぶ?」


「あ…あたしで、いいの。」

「え?いいよ。」

(なんか、わかんないけど、やったー!!)

「あ。あとさ、氷野って呼ばなくて良いよ。
 日向って、呼んで?
 これで、俺も美菜もお互い様。」

「…っ。
 ひ、ひ、日向…。」
なんか、照れる…。
男子で、名前をよぶのって樹ぐらいしかいないし…。

「じゃ、遊びに行きますか。」
日向は、席をガタンと立った。

「よーし!」

私も食器を返しに、席を立った。

なんども、思う。
この人の
隣に・・・

居れたら、楽しいんだろうナァ・・・。
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