君に恋した。
「ちょ、早い!

って!あっ…!?」

足が絡まって転げ落ちそうになる。

目をギュッとつぶった。



「大丈夫?」
「ギャ!」

次の瞬間軽々と
抱き抱えられてしまった。

「行くぞ!!」
「やっ!ちょっと待とうよ!

やだやだ!重いしっ。」


(ダイエットしとくんだった…。)

「それは無理。

捕まっとけよ?」
「あー…――。
うん。
分かった……―――。」


顔を隠すように
日向の肩にしがみついた。


日向はフッと笑った。




「イイコ、イイコ。」
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