君に恋した。


あの時、本当にびっくりした。

美奈が後ろをついてきていないことに気づいて、後ろを振り返ったら倒れていた。
しかも、後ろにはトラック。

俺は、急いで美奈の所へ行った。

あと少しでひかれるところ…。
ひかれなくてよかった。


「美奈!?」
抱きかかえたまま、声を掛けてみたけど返事無し。
辛そうな顔している。顔が白い。

大丈夫かな…!?

「どしたのっ?あっ、美奈!?」

すぐに田島も美奈のもとに寄ってきた。

「分からない、とりあえず田島は救急車呼んで。」
「分かった。」


あの時、心が痛くなるくらい
怖かった―――。

美奈が無事じゃなかったら?


神に祈っていた―――。

どうか、無事でありますように。
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