君に恋した。
V*輝琉
再開
輝琉…!」
そこに居たのは、いつもは見せない嬉しそうな顔の日向と…
黒髪のボブヘアーの子。
とても…美人…。
それに、あの黒いセーラーは超有名進学校【私立貴波中学校】じゃん!
どこだったかな?どこがで聞いた覚えがある…?
頭の中の思い出を引き出して、探していく。
(思い出した!)
前に日向が倒れた時に、言ってた名前の子…?
日向がこちらを振り返ろうとした。
私は咄嗟に柱の後ろに隠れた。
今、どんな顔してる??
「日向、どうかしたの?」
輝琉という少女が日向に尋ねる。
「ん…。いや別に…?
さっき後ろから美菜の声が聞こえた気がして。」
「その子、彼女さん?」
日向は否定するかのように、即座に答えた。
『いや、ただの友達!
それよりどっか食べに行く?』
「いいねぇ!」
初めてこの2人のコンビを見たけど、すごく仲がいい。
私は呆然と立ち尽くしてしまった。
そんな時
「あれ?美菜ちゃん?」
背後から聞き慣れた声がした。