sugar snow
「えっと、今日はありがとうございました。なんか、いろいろと…」と言うと、
「あぁ、いいよ。そんな気にしてないから。で、それだけ?」と聞かれた。
「いやっ…あの、あなたの名前は…」
「俺?俺は2年の【神川 拓真】」
「アンタは?」
「私は、1年の河瀬 愛李です。」

「愛李か…よろしく。」
「こっこちらこそよろしくお願いします。」
そこで、2人は別れた。

教室に帰って愛華と淳にさっきあったことを話して謝った。2人は納得してくれたみたい…。帰り道、私の頭の中は拓真先輩でいっぱいだった。愛華に、
「ちょっと!愛李聞いてるの?!」と聞かれ、
「へっ?あっゴメン…聞いてなかった…。」そう答えると、
「あ~…愛李、さっきの先輩のこと考えてたでしょっ!!」急に言われたから、
「ばっそっそんなこと考えてなんかないよっ!!」と、顔を真っ赤にして答えた。
それを見た愛華は、にや~っと笑って、
「好きになっちゃったんじゃないの~?」なんて言ってくる。
どうなんだろう…好き…なのかな…。



家に帰ってからもずーーーっと拓真先輩しか頭になかった。


私……拓真先輩に……恋しちゃったの……?
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