青い風

大貴side

高校生活1日目
俺は寝坊してしまった。
急いで家を出ると少し先を歩いている小春を見つけた。

大「おーい、小春!」

俺よりも背が低くて
少し天然で鈍感だけど
俺にとっては何よりも大切な女の子だ。

小「あっ、大ちゃん!おはよー。」

少し寝ぼけたような顔で
上目遣いで見てくる。

不覚にもその顔にキュンときてしまった。
ってときめいている場合じゃなかった!
初日から遅刻になってしまう。

大「おはよー。じゃねえよ!遅刻すんぞ!」

ボケッーとしてる小春。
やっと気がついたみたいだ。

小「大ちゃん!なんでもっと早く言ってくれなかったの!」

大「そんなの知らねえよ!とにかく、急げって」

あたふたしている小春の手を掴み
俺は走りはじめた。

平然を装っているが実は
すっげードキドキしてる。
そりゃ小さい頃は、
意識しないで繋いでたけどさ。

とにかく今は学校に間に合うことが最優先だ。

俺らは、手を繋いだまま学校へ急いだ。


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