きえないキミ
ボソッと低い声で言った江村の言葉・・・。


たった3文字なのに心臓にズンッと突き刺さる。


『え・・・?』


「ずっと・・・なのかのこと、好きだった。」


また空気が止まった。


江村も・・・?


私の事・・・


「ずーと・・・見てた。」


そう言って、私の首にキスをした。


『ひゃ!』


首が弱いせいか、ゾクッとして思わず声がでてしまう。


いま・・・私・・・絶対、顔赤いって!


「なのかは?俺の事・・・どう思ってんの?」


気持ちがブワッとあふれ出す。


『好き・・・。』


これが・・・


ずっと言えなかった言葉。


「まぢで?」


上を向くとキョトンとしている江村がいた。


私はコクンっと首を上下に振った。


その瞬間・・・


「やったーーーーー!!」


その場で飛び上がる江村。


私はビックリして、その場でボーゼン。


すると、いきなり江村は私の肩を掴んだ。


私はまたもやビックリして、江村の顔をぎこちなく見上げた。

「やっとだ・・・やっと・・・。」


そう言いながら、ポロポロと涙を流している。


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