夕焼け階段。
「今日はお前に、特別な話しをしてあげよう」
祖母は笑顔で頭を撫でてくれた。
「この話はな…」
祖母はゆっくりと話し始めた。その夜
俺はばあちゃんから
不思議な話しを聞いた。
なんでもここは昔
疫病や戦が頻発し
たくさんの人々が亡くなったのだそうだ。
女も子供も関係なく、たくさんの人々が殺され、村は人がいなくなっていった。
疫病患者もたくさん出て、村の至るところに死体が倒れている有様だった。
人々はその不幸な出来事を
全て鬼の仕業と呼ぶようになって、神に祈る日々が続いた。昔の人々は神にすがることしかできなかったのだろう。
人々の恨みや悲しみの念が、やがて空想の鬼を現実に作り出してしまったらしい。鬼は人々の恨みや憎しみを吸い込んで、どんどん大きくなっていった。
やがてその町には
妖怪や魑魅魍魎までもが
集まるようになってしまったのだ。作物も採れず、病に苦しむ人々は、途方に暮れていた。
そんな時
村の長老が、山に山菜取りに出掛けると
そこで山の神様と出会った。
山1番の大きな切り株に座り
大きな杉の木下で酒盛りをしていた。
神様は全部で七人
体に蔦が絡まっている者もいれば、舞妓のような格好でキセルをふかす女もいる。花札をやる能面をつけたやつもいれば、人間の姿をしていないやつもいた。
みんな外見はバラバラだが
七人共仲が良かった。
祖母は笑顔で頭を撫でてくれた。
「この話はな…」
祖母はゆっくりと話し始めた。その夜
俺はばあちゃんから
不思議な話しを聞いた。
なんでもここは昔
疫病や戦が頻発し
たくさんの人々が亡くなったのだそうだ。
女も子供も関係なく、たくさんの人々が殺され、村は人がいなくなっていった。
疫病患者もたくさん出て、村の至るところに死体が倒れている有様だった。
人々はその不幸な出来事を
全て鬼の仕業と呼ぶようになって、神に祈る日々が続いた。昔の人々は神にすがることしかできなかったのだろう。
人々の恨みや悲しみの念が、やがて空想の鬼を現実に作り出してしまったらしい。鬼は人々の恨みや憎しみを吸い込んで、どんどん大きくなっていった。
やがてその町には
妖怪や魑魅魍魎までもが
集まるようになってしまったのだ。作物も採れず、病に苦しむ人々は、途方に暮れていた。
そんな時
村の長老が、山に山菜取りに出掛けると
そこで山の神様と出会った。
山1番の大きな切り株に座り
大きな杉の木下で酒盛りをしていた。
神様は全部で七人
体に蔦が絡まっている者もいれば、舞妓のような格好でキセルをふかす女もいる。花札をやる能面をつけたやつもいれば、人間の姿をしていないやつもいた。
みんな外見はバラバラだが
七人共仲が良かった。