先生がいた。

約束通り(こっちが一方的に『あとで』って言っただけだけど)
昼休みになって高崎先生がいる職員室まで駆けていく。

「失礼します!」
「高崎せんせ・・・あれ?」

いつも先生が座っているところは空席。

「どこー・・・?あ、いた!」

わたしより先に先生を見つけた美由の視線をたどっていくと。
いた。
洗面所で歯を磨いてた。

「うわ。来たよ。面倒臭いふたりが!」
「だれがですか?こんなに可愛い二人以外に誰がいるんですか?」

美由・・・あんたはほんと流石だよー。

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