先生がいた。
「ここです。ありがとうございました。」
「おぉ。また明日な。」
「はい。さようなら。」

バタン・・・とドアを閉める。

「バイバイ。」

窓から先生が言う。
思わず手を振る。
先生に手を振るってどうなんだろ?

家のドアに手をかけるけどまだ入りたくない。
この喜びの余韻にもう少し浸っていたい。
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