先生がいた。
頭はもう思考停止していたけど、かすかに扉が開く音が脳まで達した。
上靴がすれるおとではない。
そっか、保健室の先生が戻ってきたんだ。

もう練習が終わったんだろう。
そろそろ起きておこうかな。と眠い目を無理やり開けながら起き上がる。

シャー・・・

カーテンが開かれた。
そこにいたのは、

「あっ、美紀発見!!」

紛れも無く高崎先生。
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