あの空の向こうに
【巡り合わせー17】


「フム……
ダラはあとでお仕置きするとして、お前の言葉に偽りはないようだナ…」






ダラは、そんな~と言った顔をしている。






「それに、それダ」





女は祐平の首を指す。

それはティナとの思い出の首飾りを示していた。







「それは、英雄レオンのつけていたもの…
どうやらお前は本物のようだナ……」






そう言うと、周りから歓喜の声が聞こえ始めた。







英雄の再来に、拝むものまでいた。







その様子を見た女は、バッと後ろを振り返る。







「少し……お前と2人で話がある。
テントで待っているゾ」







そう言い残し、女はその場から去って行った
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