あの空の向こうに
【星を眺める少年ー11】

その後レオンは、長老のテントに行き、使いの内容を話した。




しばらくティナは外で待っていたが、レオンはすぐにテントから出てきた。




「レオン、もうおじ様と話は終わったの?」




「ああ、終わったよ。それで、ティナに話があるんだ。少しだけいいかな?」




その答えに、ティナは首を横に降る。




「ううん、少しだけじゃなくてもいいよ。レオンとずっと話してたいの」




…なんて言うものだから、思わず抱き締めたくなる。




だけど族長のテントの前だけあって、そんなことはできなかったが、レオンは軽くティナの頭を撫でる。




「ありがとティナ。今日はたくさん話そうな」



最近は頭を撫でられてばかりだ。



いろんな人に大事にされ、ティナは幸せだった。
< 11 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop