あの空の向こうに
【もう一度会いたくてー6】


それに、もう違う恋人がいるかもしれない。







今更ノコノコと
「会いに来たよ」
…と言っても、迷惑なのかもしれない。







それでも、ティナの転生を見つけ出したいのである。








もう一度、会いたくて……








「俺は探すよ……
絶対に見つけ出して、俺が守るんだ」







それを聞いたサラは、少しあ然としてる…






祐平の愛の重さに驚いたのだろうか?








「…そうカ、いいだろう。
なら、この髪の毛を使ってティナの転生を探し出すといい。
…だけど、見つからなかったら帰ってもらうゾ。
ユウの仲間、とっても心配してると思う」








そうだ……
今頃、母さんと父さんはどうしてるだろう?
きっといなくなったことに悲しんでいるだろう…








祐平は違う星で生まれ、そこの生活は家族や仲間と共に過ごしていた。







それを、サラは心配していたのだ。








「……分かった
見つからなかったら、大人しく帰るよ…」







見つからなくても帰るつもりはないが、一応返事だけはしておいたのだった
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