あの空の向こうに
【もう一度会いたくてー8】


「どうゆうことだ?」






祐平の疑問に、サラはそれについて解説をしてくれた。







「サラ達この星に住む者は、死んでしまうと転生をすると言うのは分かるナ?」






転生する…
つまり生まれ変わると言う意味は分かっている。







「転生とは、
人が死んだら人に、
鳥が死んだら鳥に、
虫が死んだら虫に転生するんダ。
決して違う種に転生することはできない…」







そこまでは祐平も理解をしているので、うんうんと頷く。








「だけど、ユウは違う。
ユウ達の星は、サラ達のように人の形はしているものの、
所詮全く違う種には変わりない…」







言われて見ればそうである。
偶然サラ達と地球人は、同じように手足もあり
脳も心臓もあり、
見た目はそんなに変わらないくらいだ。






そんなに酷似しても所詮は違う種。
地球人に転生できたこと自体が、有り得ない話なのであった。








「どうやら、その星で死んでしまい、
サラ達と同じ種がいなかったから、一番違い種に転生したんだナ…」







「でも、それに何か問題でも?」








「…普通転生の記憶が蘇った者は、その記憶を全て完全復活すると言われている…だが、ユウはどうダ?
転生の記憶が蘇った割には全てを思い出せていナイ」








…確かにそうだ。
前世のレオンの記憶を覚えているのも、せいぜい3~4割程度。








いろんな出来事を思い出せるも、
細かい部分は空白のようにポッカリとしていた
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