あの空の向こうに
【もう一度会いたくてー11】


「許せない………
俺、ヤツらを絶対許せない…!
なあ、サラ。
シュナウザーを倒す方法はないのか?
ヤツらの生態を知りたい」







それについて、サラは首を振る。







「ヤツらを倒す方法などナイ。
何百年も前からそうだったらしいが、
未だかつて一匹でも倒せた者はいナイ…」








「ヤツらは寿命とかどのくらいなんだ??
餌も何食ってるんだ?
この星に何匹くらいいるんだ?」







祐平は身を乗り出し、サラに質問責めをする。








「一度にそんなにたくさん聞くナ。
ヤツらの寿命は正確に知らん…
死骸も出ないから、分析もできない。
それに餌も知らんし、この星に何匹いるかも分からんナ」








なんだ…
分からないことだらけじゃないか…







「そんな顔するナ。

…知ってる部分だけ話すと、両手が鎌みたいになっていてな…
音を出す者に容赦なくその手で切り刻み、さらにそれに毒がついているんダ」






それは覚えている。
なんて言ったって、その毒で死んだんだから。








「それとヤツらは音を起てずに移動するから、近くに来ても自分達が気付かない場合があるから注意が必要ダ。
更に、万が一、サラ達が音を立てヤツらが暴れた時でも、
仲間同士テレパシーでもしているのか、お互い殺し合うことはないんダ」
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